2022/10/12法人用印鑑の知識（法人印の種類）

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　今回は法人印についての話となります。
　法人印（法人用印鑑）とは会社などの組織を運営する際につかうはんこのことを指します。

　個人での契約や日常で使う個人用印鑑やスタンプに比べるとあまり馴染みのない品々かと思われますが、ビジネスの世界では契約に使うのは勿論、法人の設立や文書上での取引には必ず求められる大変重要なはんこです。
　デジタル化の推進により昨今でははんこを捺す機会も減ってきましたが、これらの道具を用意しておくことは文書の長期保存やセキュリティ強化の上でとても大切なことです。

　この機会に法人用印鑑の役割について確認してみてはどうでしょうか。

　第1回は法人印の種類についてです。
　まず、基本的なものとしては個人用印鑑と同じく印鑑登録をする実印（代表者印）と金融機関での口座開設などに必要な銀行印、領収書や請求書に捺す認印の3種類があります。
　これに加えて、法人印には複数の契約書にまたがって捺す割印、住所を記すときに捺す住所印などがあります。

以下が法人用印鑑の種類と概要です。

法人実印（代表者印）…法人を立ち上げた際に法務局へ登録するはんこ。個人用実印と同じく重要な契約など、法的権利、義務を証明するとても大切なはんこです。
彫刻は、印面（彫刻する部分）の外文（外側）に「会社名」か「法人名」を入れ、中文（中心）に「代表取締役印」又は「代表者之印」と彫るのが一般的です。この彫り方は「回文」「ハチマキ」と呼ばれます。

法人銀行印…金融機関に届け出て使用するはんこです。用途としては主に口座開設、預金の他、小切手や手形の振り出しに使用されます。
印面の外側に「会社名」を入れ、中心に「銀行之印」と彫刻するのが一般的です。

法人認印（角印）…社印とも呼ばれる会社の認印的な立ち位置のはんこ。実印や銀行印と異なり契約に必須なものではありませんが、請求書や領収書、見積書などを発行する際に捺す他、官公庁や企業との取引の場面で求められることがあります。

彫刻部には社名を彫るのが一般的です。

割印…契約書や株券、金券などに捺印するはんこ。正本と副本、原本と控え、親券と半券など、2つの用紙にまたがって捺すことで、書類同士の関連を証明することができます。
所持が必須なはんこではないため角印で代用する場合もあります。逆に契約書の作成業務がある場合はゴム印、浸透印などのスタンプで割印を作るところもあります。

住所印…その名の通り、封筒などに会社の住所を記す際に使うはんこです。ゴム印や浸透印などで作られることが多いです。または、親子台木（→詳細はこちら）で後から情報を変更できるように作る場合もあります。

以上が法人印の種類となります。いかがだったでしょうか。

　法人印は一度作ると買い替えなどの機会はあまりない印章類です。一覧と用途を確認いただいた上で一式を用意することがお勧めです。
　今後もお客様の役に立つような情報を更新していこうと思います。はんこ屋大将をどうぞよろしくお願い致します。